
塾に通うことを検討していく中で、「授業は何時から何時まで?」というのは、気になる部分。学校が終わってから通うことになるので、ここは重要です。
勉強を頑張るためとはいえ、帰宅時間が遅くなるのは心配になりますよね。単に帰りが遅くなるだけでなく、事件や事故に巻き込まれるのではないかと、周囲にも心配をかけてしまいます。
今回は、塾の授業時間について、詳しくご紹介します。帰りが遅い場合の対策についても解説するので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
塾は何時から何時まであるのか

一般的に、塾の開校時間は平日だと14時ごろです。そして、閉校時間は、21時もしくは22時ごろになります。
開校時間についてかなり早く感じるかもしれませんが、これは、夕方から来る生徒を迎える準備を整えるためです。校舎そのものはこのくらいの時間帯から開かれており、講師やスタッフが準備を進めています。
休日の開校時間については、塾によって本当に様々。午前中や昼頃から開校している塾もあれば、平日と同じ塾もあります。
閉校時間については、開校時間を基準に繰り上がる場合と、平日と同様、21時、22時ごろまである場合があります。
開校時間と授業時間は違う
塾は14時ごろから開いていることがほとんどですが、すぐに授業が始まるわけではありません。授業が始まるのは、学校が終わった後、生徒が来校できる17時ごろから始まるところが多いようです。
そのため、塾の開校時間と授業時間は、別のものだと認識しておくとよいでしょう。
授業が始まるまでの時間は、講師やスタッフが、授業の準備や入塾に関する問い合わせの対応、塾校舎の清掃などを行っています。
もし塾への問い合わせがある場合は、この時間帯に連絡をしてみても良いかもしれませんね。
また、授業が終わった後も、すぐに塾校舎を閉めず、自習室を使えるようにしていたり、講師への質疑応答に当てている塾もあります。
学年別の授業時間

では、塾の授業時間について、実際にどのような選択肢があるのでしょうか?
個別指導塾において、授業時間は個々の生徒ごとに設定されています。よって、終了時間も生徒によって異なります。
これは、生徒にあわせたカリキュラム、授業時間を設定できたり、あらかじめ用意されている授業時間から自由に選択する仕組みになっているためです。
一方、集団指導塾については、授業の終了時間が学年ごとに決定される傾向にあります。
今回は、集団指導塾における、一般的な授業の授業時間の例を紹介します。いずれも目安ですので、詳細については、それぞれの塾に問い合わせてみてください。
小学生の時間割例と帰宅時間
小学生の塾の授業は、17時ごろに始まり、19時までには終了する傾向にあります。学年によって幅があることが多いですが、遅くても20時ごろには帰宅できると考えてよいでしょう。
中学受験を目的とした場合は遅くなる可能性あり
ただし、中学受験を目的とした塾、コースへ通う際はその限りではありません。こうした場合、通常に比べて授業時間が長くなる傾向が強いためです。
中学受験を目的とした授業は、17時ごろより始まり、21時ごろまでに終了する傾向にあります。また、受験を間近に控えた6年生の場合などはさらに伸びることもあります。
そのため、帰宅時間はそれ以降になることが予想されます。中学受験を目的とした場合、帰宅時間には特に注意したほうが良いでしょう。
中学生の時間割例と帰宅時間
中学生の場合、授業時間はおおよそ19時ごろに始まり、22時ごろまでが一般的です。中学生の塾の授業時間は、小学生のように大きな幅が出ることはありません。
部活動などの関係で、小学生の授業時間に比べて開始時間が遅めのスタートとなっていることが特徴です。
塾によって異なりますが、遅くなりすぎないように、また補導などの懸念も含め、遅くとも22時ごろに授業を終了し、帰宅できるようになっている傾向にあります。
高校生の時間割例と帰宅時間
高校生の場合、およそ19時ごろから始まり、22時ごろまでが一般的です。
中学生の授業時間のように、部活の時間に配慮した開始時間となっている傾向にあります。
ただし、高校2年生の二学期以降、部活の引退が始まる時期からは、従来よりも早めに授業を始める塾も多くあります。この場合、授業の終了時間は変わらず、授業時間が増える形となります。
個別指導塾の場合
ここまでは集団指導塾の傾向を紹介しました。それでは、個別指導塾の場合どのような時間になっているのでしょうか?
個別指導塾の場合、授業時間を自由に選ぶ形式と、時間割がある程度決まっている中からどの時間帯に授業を受けるか決定する形式があります。
どちらも自由度が高く、部活や学校、家庭の都合にあわせて、最適な時間帯に授業を受けられるのが特長となっています。
個別指導塾の授業時間の長さについて
個別指導塾は、集団指導型の塾よりも授業時間が長い傾向にあります。これは、集団指導塾に比べて、個別指導塾の方が、生徒の集中力が持続しやすいためでしょう。
但し、授業において重要なのは、時間の長さではなく学習の内容です。きちんと理解できていることが大切であり、授業の長さが生徒個人に合致しているかどうかこそ、注目すべきポイント。この点、誤解してしまわないよう、注意しましょう。
帰宅時間が遅くて心配な時にできること

塾に通わせていく中で、どうしても、帰宅時間が遅くなってしまうといった場合は出てくるでしょう。
授業時間を調整することによって解決することも可能かもしれませんが、それができるケースばかりではありません。
実際に帰宅時間が遅くなっている場合の対処法を3つご紹介します。
送迎を行う
授業が終わった後、友達とおしゃべりしてしまったり、遊びに行ってしまって帰りが遅くなってしまっているときは、塾の終了時間に、直接迎えに行くというのが有効です。
ただし、いきなり迎えに行くのは避けるようにしましょう。親が迎えに来ることについて、恥ずかしいという気持ちがあったり、嫌がられる可能性があるためです。
そのため、まずは「帰りが遅いから心配」という話からしてみましょう。そのうえで、迎えに行くことを提案してみてください。
塾に相談する
帰りが遅くなることが続き、それが心配な場合は、塾に直接相談することも有効です。
運営上のルールや決まり事があったとしても、子供の安全にも関わる話。多くの塾は、そうした保護者の声に対して、真摯に向き合ってくれます。
塾は多くの生徒を指導する場所です。だからこそ、たくさんのケースに向き合ってきたプロとして、真摯に対応してくれます。保護者だけで悩まず、塾に相談してみてください。
オンラインでの対応を検討する
近頃は、オンラインで授業を受けられたり、タブレットなどの端末によって家庭で勉強できる教材など、塾に足を運ぶことなく勉強できる手段も増えてきました。
今では、授業方法やサービスの選択肢が増えてきています。こうした方法を利用して、解決することも可能です。
ただ、塾に足を運んで授業を受けることも、多くのメリットがあります。オンラインでの指導や教材は有用ですが、対面による指導の、完全な代替になるとは言い切れません。
それぞれのメリットとデメリット、他の対策を踏まえて活用することが大切です。
まとめ
集団指導型の塾において、小学生は17時~19時、中高生は19~22時の範囲で授業が行われるのが一般的です。受験が関わる場合は授業時間が増える傾向にあり、開始時間や終了時間が前後します。
個別指導塾の場合は、授業時間を自由に選ぶ形式と、時間割の中からどのコマの授業を受けるか決定する形式があります。
塾を選ぶ際には、帰りが遅くなりすぎないよう、最適な時間を時間を選べる、家庭・生徒の状況に最適な塾を選ぶこともポイントにしてみてはいかがでしょうか。
もし、通塾に際して帰宅時間に関する悩みがあれば、まずは一度、塾に相談してみてください。そのうえで、一緒に最適な授業時間を選んでいきましょう。