大学受験に向けた塾選びのポイントを紹介!

大学受験を意識したとき、塾の必要性を感じる高校生の方は、多いのではないでしょうか。

そして、そこで気になるのは、「大学受験に向けた塾を、どうやって選べばよいのか?」という点だと思います。

塾にはそれぞれ特徴があり、指導方法や授業の形式によって、どんな人に向いているかが異なります。そのため、志望大学の合格を目指すなら、候補をきちんと絞り込み、最適な塾を選ぶことが大切です。

そこで今回は、高校生の皆さんに向けて、「大学受験を意識した塾選びのポイント」について、ご紹介します。「いつから塾に通うべきか?」という点にも触れますので、ぜひ参考にしてみてください。

大学受験のための塾はいつから行くべき?

まずは、大学受験のために、いつから塾に通うべきかについて、目的別に解説します。

基本的な考え方として、「目指す大学のレベルと、現在の自身の学力によって、最適なタイミングが変わってくる」という点を、覚えておいてください。もし、今よりもレベルの高い大学を志望する場合、早めに塾に通い始めましょう。

国立大学や難関大学を志望する場合

国公立大学や難関大学を目指す場合、高校一年生の早い時期から、塾に通い始めるのがおすすめです。

これは、受験科目数や試験の難度から、どちらの大学も、多くの勉強量を求められるためです。状況にもよりますが、三年生から受験勉強を始めても、間に合わない可能性があります。

こうした大学を志望する場合、出来るだけ早いうちから、通塾を始めたほうがよいでしょう。

私立大学を志望する場合

私立大学を目指す場合、高校一年生や二年生のうちから、塾に通い始めるのがおすすめです。また、基礎がしっかり身についていれば、受験勉強は三年生からでもよい場合があります。

これは、私立大学が国公立大学と比べて受験科目数が少なく、限られた勉強量でも結果を出しやすい傾向にあるためです。

ただし、難関校になるほど、試験問題を解くのに応用力が求められます。そのため、難関校を意識する場合、早い段階で基礎を固めておくとよいでしょう。

推薦入試や選抜を狙う場合

推薦入試や、学校推薦型選抜、総合型選抜を狙う場合も、高校一年生のうちから塾に通い始めるのがおすすめです。

なぜなら、推薦入試や選抜の場合、学校の成績である評定が重要になるためです。そのため、高校一年生のうちから学校での成績を高く保ち、維持することが求められます。

評定は定期テストの結果によって決まる比重も大きく、定期テスト対策がそのまま、推薦入試や選抜の対策につながります。

大学受験のための塾選びを成功させるポイント

次に、大学受験のための塾選びを、成功させるポイントについて、解説します。

目的を明確にする

まずは、塾に通う目的を明確にしましょう。

「○○大学に合格する」という大きな目的を持つだけでなく、「○○大学に合格するために、○○の点数を伸ばす」など、具体的であることが大切です。

具体性のある目的を持つだけで、塾の候補をかなり絞り込めます。

塾にはさまざまなタイプがあり、それぞれ、特徴やカリキュラムが異なります。また、指導が得意な科目が異なる場合もあります。

例えば、国立大学を目指しており、理数系の科目が苦手だと想像してみてください。この場合、理数系が得意な塾を選んだ方が、学習効果は大きくなります。

次に、小論文が試験に必須である大学を受けることを、想像してみてください。この場合、小論文の指導にも力を入れた塾に通ったほうが、より効果的です。

このように、塾に通う目的を明確に、具体的にしていくことで、通うべき塾を絞り込むことができます。

目的にあった塾を選ぶ

大学受験における塾選びでは「目的に合致した種類の塾であるか?」という点がとても重要です。塾には予備校、進学塾、総合塾など、塾にはさまざまな形態があり、それぞれ目的や特徴、対象とする生徒の学力が異なるためです。

予備校・進学塾

予備校や進学塾は、志望大学の受験対策を主な目的としています。授業の対象は、基礎的な学力があり、標準的な難易度の問題を解ける生徒です。

カリキュラムは入試に焦点を当てているところが多く、授業スピードは学校より早い傾向にあります。そのため、早い段階で大学受験を見据えて勉強したい、という人に向いています。

また、同じ目標を持つ塾生や、学力が同程度の塾生が多く、周りから刺激を受けながら、勉強に集中できるのも特徴です。したがって、競い合う相手がいるとモチベーションが高まる人にも、向いているといえます。

総合塾

総合塾は、学校の勉強を補助しながら、志望大学の合格を目標とした塾です。基礎的な学力が十分でなく、標準的な難易度の問題を解くのが難しい生徒向けに、授業を行います。

苦手を克服しながら、ステップアップする形で受験を視野に入れている点が特徴です。

もし、基礎的な学習が不十分な場合、いきなり予備校や進学塾の授業を受けても、ついていけない可能性があります。そうなると、勉強のモチベーションも下がってしまいますよね。

そうした点からも、徐々に学力をつけながら受験を視野に入れたい人におすすめの塾といえます。

自分にあった授業形式を選ぶ

塾には大きく分けて、集団指導塾、個別指導塾、オンライン指導塾の三種類があります。それぞれ特徴があり、学習の環境や授業の形式が異なります。

ここから、一番モチベーションを保ちやすく、自分にあった授業形式を探してみましょう。

集団指導

集団指導は、一人の講師が、大人数の生徒に対して授業を行う形式です。学校の授業をイメージしてもらえると、わかりやすいでしょう。

授業は、設計されたカリキュラムに基づいて、一定のペースで進行します。加えて、周りに同じ授業を受けている仲間がいるため、自分の授業の理解度について、相対的に把握しやすいという特徴があります。

そのため、難関校を目指していたり、集団からの刺激でモチベーションを上げやすい人は、集団指導塾がおすすめです。

ただし、授業が個人の理解度に関係なく進行する点には注意しましょう。授業で扱う内容がハイレベルだと、ついていくのが難しい場合があります。

授業の進行についていけるか不安という場合は、次に紹介する個別指導も視野に入れてみましょう。

個別指導

個別指導は、講師一人が少人数の生徒に対して、もしくはマンツーマンで授業を行う形式です。

個別指導塾の授業は多くの場合、生徒一人一人の学力にあわせて、個別に組まれたカリキュラムに基づいて進行します。そのため、自分の学力や、理解度にあわせた授業を受けられるのが特徴です。

加えて、人数の少なさから講師と生徒の距離が近く、わからないことをすぐに質問しやすいという、環境的な特徴もあります。

そのため、苦手な科目を克服しながら、自分のペースで合格を目指したい人は、個別指導塾がおすすめです。

ただし、講師との距離の近さにストレスを感じてしまう場合は、集団指導塾を検討した方がよいこともあります。

オンライン

オンライン指導は、インターネットを使って授業を受ける形式です。ここからさらに、事前に収録した授業を見るタイプと、ライブ授業を受けるタイプに分かれます。

オンライン指導は、インターネット環境と、パソコンやタブレット、スマートフォンがあれば、どこでも高品質な授業を受けられるのが特徴です。

そのため、「限られた時間を有効活用して成績をアップさせたい」、「対面式や、大人数がいる教室に抵抗がある」といった人におすすめです。

反面、仲間との交流がなかったり、対面授業よりも質問がしづらいといったデメリットもあります。

したがって、こうした点が気になる場合、対面授業である集団指導塾や個別指導塾を検討してみるのがよいでしょう。

塾に通う時間や方法を決める

塾に通う時間や授業を受ける時間、移動の方法について、大まかでよいので決めておきましょう。

例えば、自宅から塾まで遠いと、塾までの移動時間が多く必要ですよね。移動の負担はかなり重く、それに授業時間が合わさると、体力的、精神的負荷が想定以上になってしまうことがあります。

こうした事態を防ぐため、「どのくらい時間、塾の授業を受けられるか」に加えて、移動時間や移動方法について、具体的に考えておくことが大切です。

また、自転車、徒歩、電車、など、移動手段についても、保護者の方と話し合っておくのがよいでしょう。

塾の授業が終わってからの帰宅になりそうなら、夜間も安全で明るい順路を調べたり、保護者の方に送迎をお願いすると、より安心です。

こうしたことを事前に決めておくことで、通いやすく継続しやすい塾を選ぶことができます。

塾で受けたいサポートを決める

塾でどんなサポートを受けたいか決めておくのも、塾選びを成功させるのに重要なポイントです。

  • 学習計画やカリキュラムを作ってもらいたい
  • 進路に関する相談も聞いてもらいたい
  • わからないことをすぐに質問できる環境がよい
  • 自習室が使えることを重視したい

など、どのようなサポートを受けたいかによって、塾の選択肢が変わってくるためです。この点を明確にしておくと、自分にあった塾を選びやすくなります。

塾に通うための費用を把握する

塾に通うための費用を把握するのは、とても大切です。

予算を大きく超えてしまうと、塾の勉強で成果が出ていても、続けることができないためです。

毎月の授業料(月謝)だけでなく、入会金や教材費、設備費、夏期講習や冬期講習といった季節講習の費用についても、保護者の方と一緒に確認しましょう。

費用をきちんと把握したうえで、塾に通う目的や望む成果、塾の特徴を踏まえると、コストパフォーマンスに優れた塾を選ぶことができます。

口コミや合格実績を確認する

候補の塾がある程度まで絞れたら、今度は、口コミや合格実績を確認してみましょう。

インターネット上で調べるほかにも、実際に塾に通っている友達や先輩、近所の人に、話を聞いてみるのもよいです。

確認する際は、以下のような内容を意識してみてください。

  • 疑問点を質問しやすいか?
  • 講師の人柄はどんな風か?
  • 教室の雰囲気はどうか?
  • 自習室は十分な広さがあり、混雑していないか?
  • 実際にどのような成果が出たか?
  • 塾に通う前と通った後、どのような変化があったか?

こうした情報によって、その塾に対するイメージも湧きやすくなるため、安心して塾を選べるでしょう。

体験授業を活用する

塾によっては、体験授業を実施しているところもあります。

どの塾にするか迷っているという場合は、ぜひ体験授業に参加してみてください。

自分自身で体験した感想は、人から聞いたり、調べるだけでは得られない貴重な情報です。実際に体験して初めてわかることも多く、授業の雰囲気や講師との相性、生徒の様子などは、その最たるものでしょう。

多くの体験授業は、無料で受けることができます。塾選びを成功させるために、積極的に活用してみてください。

まとめ

大学受験のために塾に通い始める場合、最適な時期は、志望大学の難易度や受験方式、現在の学力によって異なります。

したがって、早い段階で目的を定め、それに最適な塾を選ぶことが大切です。

塾を選ぶ際にはまず、目的にった種類の塾であるか、自分にあった授業形式か、無理なく通える距離か、移動手段は問題ないか、授業のほかにどのようなサポートを受けられるか、といった点を確認しましょう。

それらに加えて、必要な費用や口コミ、合格実績などを確認することで、さらに候補を絞ることができます。

機会があれば、絞り込んだ候補の中から体験授業に参加し、実際の印象を確かめることも大切です。

こうしたポイントを押さえれば、受験に向けて、自分に最適な塾を見つけることができます。

今回は、大学受験に向けた、塾選びのポイントについてご紹介しました。これらが、志望大学合格を目指す皆さんの、塾選びの助けになればと思います。

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