塾と家庭教師のどっちを選ぶ?メリット・デメリットと選び方を解説!

皆さんは、学校以外での勉強について考えているとき、「塾と家庭教師、どちらを選べばいいの?」と、疑問に思ったことはないでしょうか?

成績を伸ばしたいと思っている生徒の皆さんや、お子さんの成績を心配している保護者の皆様にとって、この点は、悩ましいところですよね。

塾と家庭教師はそれぞれ異なる特徴、メリット・デメリットがあり、期待できる効果選び方が、大きく異なります。

そのため、「塾か、それとも家庭教師か?」という疑問の答えを出すためには、塾と家庭教師の違いについて、知ることが大切です。

そこで今回は、「塾と家庭教師、どちらを選べばいいのかわからない」という悩みを持つ生徒の皆さんと、そうしたお子さんをお持ちの保護者の皆様に向けて、塾と家庭教師の違いについて、ご紹介します。

あわせて、塾と家庭教師、それぞれの特徴やメリット・デメリットと、塾か家庭教師かを選ぶ際にチェックしたい6つのポイントについてもお話しますので、ぜひ参考にしてみてください。

塾と家庭教師の違い

塾と家庭教師には、明確な違いがあります。それは、授業を受ける場所と、同時に授業を受ける人数です。

その点を踏まえながら、まずはそれぞれの特徴をご紹介します。

塾は基本的に、教室で複数の塾生が同時に、授業を受けます。

塾にはさまざまな指導形態がありますが、その分類は、主に以下の3つです。

  • 集団指導塾……講師一人が多数の塾生に対して授業を行う
  • 個別指導塾……講師一人が小人数に対して、もしくはマンツーマンで授業を行う
  • オンライン指導塾……インターネット環境を利用して、録画もしくはライブの授業を行う

そのため、塾は基本的に、講師一人が複数の塾生に対して授業する点が特徴だといえます。

また、講師は基本的に、教科ごとに担当する方式です。そのため、複数の講師の授業を受けることが多いのも、特徴だといえるでしょう。

家庭教師

家庭教師は、教師が自宅まで足を運んでくれます。加えて、授業を受けるのも自分一人です。

マンツーマン、かつ自宅で付きっきりの指導を受けられるのは、塾にはない特徴だといえます。

勉強を教わる相手は一人であり、教科ごとに変わることはありません。この点も、塾とは異なる点でしょう。

塾と家庭教師のメリット・デメリット

塾と家庭教師には、それぞれ、メリットとデメリットがあります。

どちらが向いているかは、人によって異なるため、メリットとデメリットをよく理解し選ぶことが重要です。

塾に通うメリット

塾に通うメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 受験や模試に関する情報が豊富で、情報収集において有用
  • 環境的要因(教室や他の塾生の雰囲気など)によって、モチベーションを刺激しやすい
  • 進路や勉強方法について、相談に乗ってもらうことが可能
  • 設計されたカリキュラムに従った授業で、安心して成績をアップを狙える

上記の点から、塾は総じて、蓄積されたノウハウや経験に優れるといえるでしょう。受験指導から学校の授業の補習まで、安心して頼ることが可能です。

そのほか、集団指導塾と個別指導塾、それぞれに独特のメリットがあります。

集団指導塾

集団指導塾にフォーカスした場合、以下のようなメリットが独自に存在します。

  • 講師の水準が高い傾向にあり、安価に高品質な授業を受けやすい
  • 個別指導塾以上に、周囲からポジティブな刺激を受けやすい
  • 個別指導と比較して、費用が安価になりやすい

このように、集団指導塾では、多人数で授業を受けることのメリットが大きいといえます。

個別指導塾

個別指導塾にフォーカスした場合、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 理解度にあわせたカリキュラムを組み、きめ細かなフォローが受けられる
  • カリキュラムを個人にあわせて調整できるため、「授業についていけなくなる」という心配がない
  • 家庭教師と比較して、費用が安価になりやすい
  • 机に向かう習慣が身についていなくとも、授業に対する集中力を維持しやすい

このように、個別指導塾では、少人数で授業を受けることのメリットが大きいといえます。

塾に通うデメリット

家庭教師と比べた場合、塾に通うことには、特有のデメリットもあります。

具体的には、通塾の必要性と、個人レベルのサポートの充実度合いです。

通塾する分、移動の時間がかかりますよね。家庭教師の場合は移動時間がゼロである点を考えると、この点は無視できないでしょう。塾からの帰宅が夜間になる場合、安全性という点でも注意が必要です。

また、完全なマンツーマンである家庭教師と同等の、きめ細かなサポートを受けることは難しいでしょう。

家庭教師を利用するメリット

家庭教師を利用するメリットとして、以下のような点が挙げられます。

  • マンツーマンで、きめ細かな指導を受けられる
  • 学習ペースを、理解度にあわせて調整できる
  • 自宅に来てくれるため、移動時間がゼロ
  • 保護者の目が行き届きやすい
  • 授業日や授業内容を、柔軟に調整できる

個別指導塾以上のきめ細かい指導と、自宅という慣れた環境で勉強に集中できることは、塾にはないメリットです。加えて、塾以上にスケジュールの融通を効かせやすく、部活との両立にも向いています。

そのため家庭教師は、時間的なコストを押さえながら、高い学習効果を得られる選択肢だといえるでしょう。

家庭教師を利用するデメリット

家庭教師を利用するデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 塾と比べて、費用が高額になりやすい
  • 授業の質や、受験に関する情報収集の感度は、担当教師に依存する
  • 担当教師としか関わらず、自宅での学習のため、モチベーション維持が難しい場合がある
  • 自宅の学習環境が整っていない場合、集中しづらい可能性がある

特に、費用が高額になりやすいこと、授業の質が担当教師の経験に左右されることには、注意が必要でしょう。

塾と家庭教師の選び方のポイント

次に、塾と家庭教師の選び方について、6つのポイントをご紹介します。

人見知りするタイプかどうか

人見知りするタイプの人は、家庭教師が向いています。

なぜなら、家庭教師はマンツーマンの授業であり、誰かに気を遣う必要がないためです。

多人数の塾生とコミュニケーションを取る必要がなく、自宅での学習のため、環境的なストレスもありません。

そのため、人見知りするタイプの人には、自宅でリラックスして授業を受けられる、家庭教師がおすすめです。

また、そうしたタイプの人が塾を選ぶ場合は、集団指導塾よりも教室の規模が小さい、個別指導塾が向いているといえます。

自宅で勉強できるタイプかどうか

自宅で勉強できるタイプの人は、家庭教師が向いています。

具体的には、塾のような「勉強しなければ」という気にさせる環境に身を置かなくとも、自発的に勉強できる人です。

こうした人の場合、自宅の環境を勉強用に整える必要がありません。これまでと変わらない環境下で集中して勉強できるため、家庭教師のメリットを十二分に受けることができます。

競争心が強いかどうか

競争心が強いタイプの人は、塾が向いています。特に、集団指導塾が最適でしょう。

なぜなら、集団指導塾は、多数の生徒からの刺激を受けやすい環境だからです。

周囲と比べて、自分がどのくらいできるのかを比較しやすく、授業で解く問題一つに対しても、自分の理解度を相対的に確かめることができます。

通うことができるかどうか

立地や交通の関係で通塾が難しい場合は、家庭教師を利用するとよいでしょう。部活や通学時間との兼ね合いで、時間的な余裕がない場合も同様です。

反対に、近くに塾があり通塾の余裕がある場合は、塾も十分選択肢に入ります。

この場合は、他の要素を比較して、どちらを選ぶか検討しましょう。

予算があうかどうか

勉強を続けていくうえで、予算があうかどうかは重要なポイントです。

予算に制約がある場合は、コストが低い塾が選ばれやすい傾向にあります。

具体的には、低予算で質の良い授業を受けたいのなら集団指導塾がおすすめです。もし、きめ細かい指導を希望するのなら、もう少し予算を多めに見て、個別指導塾を選ぶとよいでしょう。

受験に関する情報が必要かどうか

受験に関する情報を積極的に入手したい場合、塾が最適だといえます。

なぜなら、塾は受験に関する情報収集力や、蓄積したノウハウに優れているためです。

そのため、情報収集を含む総合的な受験対策や、進路に関する相談でも頼りたい場合は、塾を選ぶとよいでしょう。

まとめ

塾と家庭教師は、授業を受ける場所と、同時に授業を受ける人数という点で、明確な違いがあります。

塾はオンライン指導塾を除いて、塾の教室で授業を受けます。また、授業の形式も、一対複数が基本です。

対して家庭教師は、自宅での授業、かつマンツーマンでの指導となります。

塾のメリットとしては、設計されたカリキュラムに頼ることが可能な点に加え、受験に関する情報収集や、進路相談においても有用な点などが挙げられます。

反対に、家庭教師と比較した場合のデメリットとして、通塾の移動時間が必要な点や、勉強に関して家庭教師ほどきめ細かなサポートを受けることが難しい点が挙げられます。

家庭教師のメリットとしては、マンツーマンで塾以上にきめ細かな指導を受けられる点や、移動時間が完全にゼロである点などが挙げられます。

しかし、費用が高額になりやすく、授業や情報の質が担当教師の経験に依存することが、デメリットだといえます。

もし塾と家庭教師、どちらかを選ぶ場合、判断する主なポイントは6つ。人見知りするタイプか、自宅で勉強できるタイプか、競争心が強いか、通うことができる距離に塾があるか、予算があうかどうか、受験に関する情報が必要かどうかです。

これらのポイントを踏まえて、塾と家庭教師、どちらが適しているか、検討してみましょう。

今回は、塾と家庭教師の違いと、それぞれの特徴、メリット・デメリットについてお話しました。皆さんが学習方法を選ぶ際、ぜひとも参考にしていただけたらと思います。

一覧へ戻る

Recommended