
春休みは、気分も新たに次の学年に向けた準備ができる、絶好のタイミングですよね。
そして、塾の春期講習は、次の学年のスタートダッシュを切るのに最適な機会。春期講習を受講することによって、大きな学習効果を期待することが可能です。
しかしながら、春期講習について、その必要を疑問に感じていたり、メリットがピンと来ない方も、多いのではないでしょうか?
今回は、春期講習へのそんな疑問・迷いをお持ちの生徒の皆さんや、保護者の皆様に向けて、春期講習を受ける目的、メリットや、開始時期、選び方のポイントを、ご紹介します。
新学年でスタートダッシュを切るため、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
塾の春期講習の目的

塾の春期講習を受講する目的は、大きく分けて4つあります。まずは、それぞれの目的についてご紹介します。
これまでの学習範囲の復習
これまでの勉強の復習を行うことは、春期講習を受ける一般的な目的の一つといえます。
春期講習は、春休みの期間中に開催されることがほとんどです。学校の授業が進行しないこの時期は、過去に勉強した内容を復習する絶好の機会だといえるでしょう。
これからの勉強をきちんとした土台の上に積み上げていくため、新年度の授業が始まる前に総復習を行うことは、とても大きな効果があります。
そのため、勉強の土台を固めるために春期講習を受ける、というのは、多くの受講生の目的となりえます。
新しい学習範囲の予習
春期講習では、今後の授業内容を先取りして勉強します。そのため、予習や先取学習も目的の一つといえるでしょう。
なぜなら予習によって、学校が始まってから、授業を理解するためのエネルギーが少なくて済むためです。学校の授業に余裕をもって対応することができ、生活全般にも余裕が生まれます。
受験が絡む学年の場合、こうした余裕の恩恵は、より大きくなるでしょう。
受験対策
春期講習は、受験対策においても大きな効果を発揮します。
なぜなら春期講習は、受験対策に焦点を当てたものも数多く開催されているからです。
そうした講習は受験学年を迎える生徒を対象にしており、志望校別の出題傾向に沿った授業や問題演習を受けることができます。また、中高一貫校を目指す小学生向けに、適性検査対策を行っているところもあります。
したがって、受験対策において、春期講習は強い味方だといえるでしょう。
苦手科目の克服
苦手科目の克服は、春期講習を受講する目的となりえます。
苦手科目や苦手分野は、早めに克服しておくに越したことはありません。特に、受験を意識する場合は、少しでも早く解消しておくことが大切です。
「数学の文章問題が苦手」、「英語の記述問題が苦手」、「現代文をいつも、なんとなく解いてしまう」、といった苦手を、春期講習によって解消できます。
開催している塾にもよりますが、特定の科目だけを選んで受けられる春期講習も存在します。
塾の春期講習を受けるメリット

春期講習を活用することで、大きな学習効果を期待することができます。次は、塾の春期講習を受けるメリットについて、ご紹介します。
学習習慣を継続できる
学習習慣を継続できることは、春期講習を受けることの大きなメリットです。
春休みが始まると、どうしても開放的になってしまいますよね。そして、保護者の方としても、「春休みくらいは……」という気持ちになってしまい、つい厳しく言えないことがあります。
そのため、「春休みに入った途端、まったく勉強しなくなってしまった」というケースは、珍しくありません。
春期講習によってこうした現象を予防し、これまでの学習習慣を継続することが可能です。
復習・予習で周りと差をつけられる
復習や予習で、周囲と差をつけられることは、春期講習を受けることのメリットだといえます。
特に、受験学年になる場合は効果的。入試までの期間が短い中、まとまった休み期間にプロの指導を集中的に受けることは、大きな優位を生み出します。
また、受験学年への意識の切り替えという点においても有効です。受験を意識させられる環境に早期から身を置くことは、モチベーションを刺激する良い材料となります。
塾の授業を体験できる
まだどこの塾にも入っていないという場合は、塾の授業を体験できることが、春期講習を受ける上での隠れたメリットだといえます。
春期講習などの季節講習は、塾に入塾せずとも、それ単体で受講することが可能です。そのため、一種の「お試し」として、春期講習を受けることで、その後の塾選びに役立てることができます。
また、塾の雰囲気や授業のやり方が自分にあうと感じたなら、新学期から塾に入ることも可能です。
もし気になる塾がある場合、体験授業のつもりで春期講習を受けてみるのもよいでしょう。
塾の春期講習はいつから?

多くの塾において、春期講習は春休み期間にあわせて、2週間~3週間ほど開催されます。春休み扱いとなる期間は自治体によって異なりますが、多くの場合、3月下旬~4月上旬の範囲です。
ただし塾によっては、1月~4月上旬の範囲であったり、3月~6月下旬の範囲といった、変則的な開催の場合もあります。
春期講習の受講募集は、多くの場合、春休みの二カ月前である12月~2月のうちに始まる塾が多いです。しかし、こちらも開催期間と同様、塾によって異なります。そのため、一概に「○○月から」と括ってしまうことはできません。
したがって、春期講習を受けたいと思っている場合は、早めに塾のWEBサイトを確認したり、問い合わせたりして、塾に直接確認してみましょう。
春期講習の選び方のポイント

最後に、春期講習の選び方について、ポイントを二つご紹介します。
目的にあった内容か確認する
春期講習を受ける目的をはっきりさせ、その目的にあった内容であるか、確認しましょう。
なぜなら、目的に合致しない春期講習を受けても、期待した学習効果を得るのは難しいためです。
基礎学力を身に着けたいのに、難しすぎる授業を受けてもついていけません。反対に、難しい問題を解けるようになりたいのに、簡単すぎる授業では物足りませんよね。
そのため、目的を明確にしてから、それに合致した春期講習を選ぶことが大切です。
いくつかの塾を比較して検討する
春期講習を選ぶ際は、いくつかの塾を比較・検討することが大切。
なぜなら、塾によって春期講習の内容やスケジュール、授業時間や日数、学習範囲が異なるためです。
現在塾に通っている場合もそうでない場合も、春期講習は目的にあわせて、適しているものを受けた方が効率よく学習できます。
そのためにまず、通塾範囲内の塾を書き出し、春期講習を単体で受講できるものを絞り込みます。そこから、それぞれの塾の特徴を比較することで、自分に適している塾を見つけやすくなるでしょう。
まとめ
塾の春期講習に通う目的は、代表的なものが4つ挙げられます。これまでの学習範囲の復習、新しい学習範囲の予習、受験対策、苦手科目の克服です。
受講するメリットとしては、学習習慣を継続できる、復習・予習で周りと差をつけられる、塾の授業を体験できる、といった点が挙げられます。
塾の春期講習は多くの場合、春休みの期間にあわせて開催されます。募集は12月~2月のうちに行われますが、変則的な期間に開催される場合は、募集期間も変化します。
そのため、もし希望する春期講習がある場合は、事前に募集期間や開催期間を確認しておくとよいでしょう。
春期講習を選ぶ際は、目的にあった講習内容であるか確認すること、いくつかの塾を比較して検討することが大切です。この点に注意することで、自分にあった春期講習を選びやすくなるでしょう。
今回は、塾の春期講習を受ける代表的な目的や、受講するメリット、開催期間や選び方のポイントについて、ご紹介しました。今回のお話が、皆さんが春期講習を選ぶときの参考になればと思います。