
塾の冬期講習は、冬休みを利用して学力向上や定期テスト対策、受験対策ができる、絶好の機会です。
しかし、
「冬期講習って、具体的に何をしているの?」
「冬期講習を受けるメリットって何?」
「塾に入らなくても受けられるの?」
「いつから始まって、いつから申し込めばいいの?」
といった、疑問や不安をお持ちの生徒さんや保護者の方は、多いのではないでしょうか?
今回は、そうした皆さんに向けて、塾の冬期講習では何をしているのか、冬期講習を受けるメリット、開始時期や申込時期の目安、冬期講習を活用する際の注意点について、ご紹介します。
塾の冬期講習とは何をするの?

塾の冬期講習は、通常の塾の授業とは異なる、短期集中の学習プログラムです。主に、以下のような内容が実施されます。
苦手科目や苦手分野の特訓
冬期講習では、苦手科目や苦手分野を克服するための特訓を行います。
なぜなら、冬休み期間は学校の授業が進まないため、苦手な部分に集中して取り組むことができる、絶好の機会だからです。
夏休みよりもずっと短い期間ですが、その分モチベーションを維持しやすく、短期間で成果を出しやすい点からも、冬期講習は苦手の克服に最適だといえるでしょう。
受験の対策
受験生にとって、冬休み期間は入試直前の重要な時期。冬期講習では、この重要な時期に受験対策を行うことができます。
これまでの勉強の総仕上げや、直前の試験対策だけでなく、精神的な不安を解消するフォローなど、多くのサポートを受けることができます。
定期テストの対策
冬休み明けには、学校で定期テストが実施されますよね。冬期講習は、その定期テスト対策にもなります。
冬期講習は2週間程度であり、この点、学校のテスト前期間に近いことも、勉強のリズムをあわせやすいポイントです。
塾の冬期講習を受けるメリット

塾の冬期講習を受けるメリットとして、代表的なものが3つあります。
これまでの復習や新学期の予習ができる
冬期講習を受けるメリットとして、これまでの勉強の復習や、新学期の予習ができる点が挙げられます。
勉強というのは、反復が大切です。復習によって学習内容を定着させることで初めて、次の段階に進むことができます。
また、予習を組み込むことで、「予習・学校の授業・復習」と、3回も同じ内容を勉強できることになります。
加えて、新学期の予習をしておくことによって、気持ちに余裕を持って授業を受けることも可能です。「授業がわかる」という自信は、学校生活をより有意義なものにしてくれます。
学校の授業が進まない冬休みのうちに、復習と予習を済ませてしまいましょう。
受験の直前対策ができる
受験の直前対策ができることは、塾の冬期講習を受ける大きなメリットです。
冬期講習が開催される冬休みは、受験直前の時期。この時期に冬期講習を受けるかどうかは、受験の結果に大きな影響を与えます。
なぜなら、受験学年を対象とした冬期講習のカリキュラムは、受験対策に特化した構成となっているためです。過去問や出題予想などが使用されることも多く、冬期講習は直前の対策として非常に効果的だといえます。
受験勉強における最後の詰めとして冬期講習を受け、自信をもって試験本番に臨むことができるでしょう。
塾の授業が体験できる
冬期講習の隠れたメリットとして、塾の授業が体験できる点が挙げられます。
なぜなら、多くの塾において、冬期講習などの季節講習は塾生でなくても単体で受講できるためです。
多くの塾では授業の無料体験を実施していますが、冬期講習はそれ以上の期間、塾の授業に触れることが可能です。冬期講習に参加することによって、教室の雰囲気や授業の難易度、講師との相性などを、より長い期間、鮮明に知ることができます。
このように冬期講習は、一種のお試しとして塾を利用する場合も、非常に有効だといえます。
塾の冬期講習が始まる時期や期間

塾の冬期講習は、12月下旬から1月初旬にかけての、冬休み期間中に実施されます。
申し込み期間は塾によってまちまちですが、11月下旬を目安に申し込みを始めるとよいでしょう。この時期から申し込めば、「申し込みが遅くなってしまった」という事態を防ぎやすくなります。
ただし厳密には、申し込み期間や開始時期は、塾によって異なります。そのため、詳細については受講を希望する塾のWEBサイトなどで確認することをおすすめします。
塾の冬期講習を活用する際の注意点

最後に、塾の冬期講習を活用する際の注意点についても、ご紹介します。冬期講習を選ぶ際、参考にしてみてください。
冬期講習が独立した内容かどうか
冬期講習が通常の授業から独立した内容かどうか、事前に確認しておきましょう。
なぜなら、その塾の通常の授業と、冬期講習の内容が連動している場合があるためです。受講していない授業の続きから冬期講習が始まっても、困ってしまいますよね。
そのため、普段その塾に通っておらず、冬期講習のみを受ける場合は、独立した内容であるかどうかを確認しておくことが大切です。
冬期講習のみ受講ができるかどうか
冬期講習のみの受講を希望する場合、その冬期講習が単体で受講可能な講座であるかどうかは、きちんと確認しておきましょう。
なぜなら、塾によっては、冬期講習だけを単体で受講できない場合があるためです。
また、塾によっては冬期講習を受けるために、学力判定のための入塾テストが必要な塾もあります。
こうした塾もあるため、冬期講習を単体で受講できるかどうかは、事前に確認しておくことが大切です。
費用が負担にならないかどうか
冬期講習を活用する場合は、費用が負担にならないかどうかは重要なポイントです。
冬期講習を含む季節講習では、通常の授業よりも多くの費用が発生する傾向にあります。また、授業料だけでなく、教材費や、模試を受ける場合はその費用も含んだ金額を想定しておく必要があります。
事前に料金を確認し、費用が大きな負担にならないかどうか、確認しておきましょう。
目的にあっているかどうか
冬期講習を受ける場合、受講の目的を明確にし、それに合致したものを選ぶことが大切だといえます。
なぜなら、適切な冬期講習の内容は、目的ごとに異なるためです。例えば、受験学年であるにもかかわらず、学校の授業の補習を行う冬期講習を受けても、十分な効果は期待できません。
反対に、学校の授業についていければ十分なのに、受験用に設計された高難度のカリキュラムを受けても、理解するのは難しいでしょう。
この点、目的をはっきりさせて塾に通うことが大切です。
感染症対策ができている塾かどうか
冬期講習を選ぶ際、感染症対策が十分かどうかは、確認しておきましょう。
受験前の大切な季節、インフルエンザやその他の感染症には、十分気を付ける必要があります。
季節的に流行しやすいという背景もあるため、感染症対策をきちんと行っているかどうかをチェックするのは、非常に重要です。
まとめ
塾の冬期講習では、通常の授業とは異なり、短期集中のプログラムが実施されます。具体的には、苦手科目や苦手分野の特訓、受験の対策、定期テストの対策に焦点が当てられます。
冬期講習を受けるメリットとしては、これまでの復習や新学期の予習ができる、受験の直前対策ができる、塾の授業が体験できるといった点が挙げられます。
開催期間は主に冬休みの期間中であり、申し込みを始める目安としては、11月下旬からがおすすめです。
冬期講習を活用する際の注意点としては、冬期講習が独立した内容かどうか、冬期講習のみを単体で受講することができるかどうか、費用が負担にならないかどうか、目的にあっているかどうか、感染症対策ができている塾かどうかといった点が挙げられます。これらの点を事前に調べておくことで、自身にマッチした冬期講習を受けやすくなるでしょう。
今回は、冬期講習について、その内容やメリットなどについて、ご紹介しました。
冬期講習は、短期間で学力を伸ばす絶好の機会です。目的や状況に合わせて、自分に合った講習を選び、充実した冬休みを過ごしましょう。